【ON-SITE X × クアンド】福岡のスタートアップが静岡の建設現場を巡る!
こんにちは!クアンド広報の笹木です。
本記事では、2024年3月にON-SITE X 様のお取組みで、建設現場6カ所を1日かけて回る巡視ツアーに参加した記録をご紹介させていただきます。建設現場のリアル、現場監督を担う若手の声、建設会社社長の地方に対する想いなど、クアンドが同行させていただいて感じたことを綴らせていただきました。ぜひ読んでいただけたら幸いです。
ON-SITE Xとは?
チャレンジングな地方建設会社とスタートアップの建設DXコミュニティです。加和太建設株式会社のスタートアップ共創事業部の取り組みの一つで、全国107社が参画している建設DXコミュニティとなっております。
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ON-SITE X 様は、毎月、建設業の課題解決に取り組むスタートアップ企業向けに、地方建設会社の実際の建設現場を周る機会として「社長巡視ツアー」を提供してくださっています。
実際に現場を見て各現場監督とのコミュニケーションも取りながら、建設現場の課題感を直接感じることができる貴重な機会となっており、クアンドも今後のプロダクト開発に活かすため、代表の下岡とともに参加させていただきました!
現場巡視について
「現場巡視」とは、従業員が働く作業現場を実際にその目で見て回り、安全衛生上の問題がないかどうかをチェックしたり、作業計画や作業手順、ミーティングで指示されたことを確実に行っているかをチェックしていくことです。いわゆる「安全パトロール」と呼ばれる現場巡視は、現場監督や安全衛生責任者が行い、日々変化する現場作業を巡視して、作業員が置かれている状況や機械設備、材料、隠れた危険性などを確認します。定期的に確認することで、作業環境管理や安全衛生上の問題に早期発見に結び付きます。
加和太建設の社長巡視ツアースタート!
今回参加させていただくのは、なんと「社長巡視ツアー」!
加和太建設の河田社長は、自らが各現場に赴き、現場監督や作業員とのコミュニケーションを取りつつ、現状確認を毎月行っていらっしゃるそうです。
下岡とともに当日朝8時半、静岡県三島市に本社を構える加和太建設様に向かいました。
駅から徒歩10分の場所にあるオフィスは、カフェレストランのようなおしゃれな外観で、若者が多い印象のフリーアドレスのオフィス。
迎えてくださったのは、ON-SITE X 事業統括責任者である近藤さんと広報課の池田さんでした。
オフィスを一部見学させていただいた後、ヘルメットと安全靴をお借りして河田社長含めて7名で車に乗り込み、現場へ向かいました。
大事なのは社員とのコミュニケーション
富士山の見える工事現場や、沼津や熱海、伊豆の方まで6つの現場を周ります。それぞれ現場までの移動時間は、車で30分以内のところもあれば、1時間以上かかる場所もあり、移動はとても大変です。
しかし、車内では、河田社長が場を和ませてくれるようなトークから始まり、終始賑やかなムードです。河田社長が社員との対話を大事にしている様子がうかがえました。
「社長巡視」は、”社長”と”社員”とのコミュニケーションの時間でもあり、それぞれの現場で、担当員から説明を受けながらも、社員一人一人に声をかけて現場を鼓舞していく河田社長のお姿が印象的でした。他愛のない会話からお互いに笑顔がこぼれ、社員の皆さんが河田社長を慕っているのが伝わってきます。
私たちスタートアップにも、現場の課題などをお話いただきながら、三島市でのお取り組みや、ON-SITE Xを通じた建設会社とスタートアップとの共創事業についてお話いただき、終日、貴重な時間を過ごすことができました。
若手が活躍する現場
私たちがこの現場巡視で一番驚いたことは「現場担当員に若い人が多い」ことでした。人手不足で採用が難しいといわれるこのご時世で、多くの若手が建設現場で活躍されているのです。
「世界が注目する元気なまちをつくる」をビジョンに掲げる加和太建設様では、主要事業であるモノづくりのほかに「まちづくり」に積極的に取り組む会社です。例えば、オフィスにあった「ハレノヒマガジン」については、河田社長自ら発行人となって始まった、三島の魅力が詰まったマガジンを定期発行していたり、空き物件をリノベーションして貸オフィスとして活用するなど、新しい事業に挑戦する人を応援する場所をつくっています。
こうした地域を元気にしようという新しい取り組みもあって、多くの若者が加和太建設様に集まっているのだと感じました。
現場で働く若手に直接お話を聞くと、慣れない現場を手探りでも、日々経験値を積みながら、やりがいをもってやっているという雰囲気がとても伝わりました。一方で、課題を事前につぶすことができるか、柔軟に対応できるかは現場監督の力量で差が出るともお話いただきました。
クアンドの目指す未来
私たちクアンドは「現場で働く人々を時間・空間・言語の制約から解放し、彼ら・彼女らが持つポテンシャルを最大限に発揮できるようにする現場のリモート・コラボレーションツール”SynQ Remote(シンクリモート)」を提供しています。
「SynQ」という名前は「synchronize:同期する」を語源としており、デジタルとアナログ、遠く離れた現場と現場、経験豊富なベテランと新人の知識を同期し、現場の仕事をより高度でスマートな世界にしていくためのプラットフォームという意味で名づけました。
わざわざ現場まで行かないといけないという課題を抱えている現場作業者・監督者向けのビジュアルコミュニケーションツールであり、遠隔にいながらもまるで横にいるかのように現場の確認・指示ができる。そして、スマートグラスとは異なり、双方向にコミュニケーションができ、誰でも簡単にすぐ使えるようなUI・UX設計となっております。
労働供給制約社会や人手不足、2024年問題に伴う働き方改革など様々な課題を抱える建設業界では、これまでの働き方を変えていかなければなりません。しかし、今回の現場巡視で一番感じたことは「リアルコミュニケーションの大切さ」でした。
「顔を合わせて対話をする」「一人一人の声を聞く」「仕事以外の他愛ないコミュニケーションを大事にする」これこそが、今後の働き方でも大事なことなのかもしれません。
現代では便利なツールがたくさん溢れて、顔を合わせなくてもたくさんのコミュニケーションが取れる時代になりました。在宅で仕事をして、リモートで会議をするのが当たり前の世の中です。
そんな世の中だからこそ、リアルとリモートのコミュニケーションを上手に使い分けることが大事ではないでしょうか。
今後、人口のピークを越えた国の建設・インフラ業界では、技術者の高齢化、若者の業界離れ・就労者減少、老朽化によるメンテナンスコストの増大が問題になっていくことが予想されます。
その時に重要なのは、個人の経験やスキルに依存した現場仕事から、チームで知識を共有(共有知)し、みんなで協力して成果をあげていくことだと考えています。インターネットの当たり前を現場仕事の世界にも。
クアンドが目指すのは、そんな未来です。
今回の現場巡視に同行させていただき、本記事化もご快諾いただいた加和太建設様(ON-SITE X様)に改めて感謝申し上げます。
今後もスタートアップとして様々なお取組みができるよう、私たちも日々アップデートを続けてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします!
ー最後までお読みいただきありがとうございました!
このnoteで少しでも興味を持っていただいた方は、カジュアル面談なども行なっているので、ぜひお気軽にご応募ください。
皆さんとお話しできることを楽しみにしています!