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【後編】愛されるサービスと組織のつくりかた~注目スタートアップ3社代表座談会~

現場仕事に特化したビデオ通話アプリSynQ Remote(シンクリモート)を開発・提供するクアンドは2022年末にプレシリーズAの資金調達を完了、現場に必要な知識や技術がいつでもどこでも供給される世界の実現に向けてプロダクトを発展させるため、エンジニアやデザイナー、セールスを中心とした採用に注力しています。

今回の調達では著名なエンジェル投資家の方々がクアンドの仲間に加わってくださいました。その内3名との座談会企画、本日は後編、「キーマンの採用」についてお届けします!

前編を読んでない人はこちら


採用は恋愛だ!

青柳:キーマンの採用は?

端羽:はじめは知り合いの、知り合いばかりでした。仲間を見つけるのは恋愛と同じ、そして自分たちは知名度も低いので、採用はモテない人の恋愛だと思え!と伝えてました。会社には「モテない人の採用」というプレゼン資料があったんです(笑)。

もし自分が彼氏・彼女を見つけようと思ったらどうする?と。まずは友達・知り合いから探すよね?と。そのあとは前職の同期とか、高校の友達とか昔の縁をたどるよねと。そして、そのあとは友達に紹介してってお願いするよねと。

探すときだけではなく告白するときも、いきなり結婚してと言わず、まずはお互いを知ることから始まる。採用も同じだと。ひとりひとりの採用は恋愛と同じように大事にしていこうと、これは今でも同じですね。

宮田:まずはとにかく発信することが大事だと思ってます。現CEOの芹澤さんは、TechCrunch Tokyo 2015のイベントのプレゼンバトルでSmartHRが優勝したとき、優勝コメントで「エンジニア募集しているのでブースに来てください」と私が言ったのを聞いていたんですね。ブースに社長がいるなら行こうと思って来てくれて、それが採用に繋がったんですね。彼はその後、CTO、 CEOになるわけですけど、もしその一言が無かったらそのチャンスがなかったんです。ですから、下岡さんが今後色々な採用イベントに行ったら最後に締めの一言で採用してるんでと伝えることが大切かなと思います。

端羽:私、下岡さんのICC優勝したって投稿を見て、この投稿だけじゃだめだから!って直後にDMしましたよね。ちゃんと人を募集してますという採用メッセージか、toBのイケてるサービスだからご興味のある方がご連絡くださいという営業メッセージか、どっちかは絶対付け足した方がいいと伝えました。

下岡:端羽さんから速攻連絡が来ましたね。

端羽:優勝したのに褒められるのではなく、怒られるっていう(笑)。

宮田:あとはCOO・CFOの採用時、カルチャーへのマッチにこだわりがありました。SmartHRはソフトウェアの会社なのでエンジニアとうまく働いてくれることを重要視してます。ただ、COO・CFOへの応募で来る人って、どことなく偉そうな感じで来る人が多かったんですよね。俺が来てやっているんだけどみたいな感じの。私を含めプロダクト開発をバックグラウンドに持つエンジニアメンバーがこの人たちと接すると、萎縮してうまくコミュニケーションをとることが難しいだろうなと思って採用を見送りました。エンジニアといかに溶け込んで仕事してくれそうかを重要視しましたね。

端羽:学び直しができる人かってことですよね。優秀な部分があるから入社してもらうんだけど、新しい環境に飛び込むのでその人自身が過去のやり方だけではダメだって思っていることが重要。過去エンジニアとうまくやってきた経験がある必要はないんだけど、これからちゃんとやろうと思える人で学び直しができるかが重要な気がしますね。

青柳:いやー20代の自分だと絶対SmartHR落ちてたなー(笑)。でもそのあと、色々な経験を経て変われたこともあると思うんですけど、15年くらいかかりましたね。

まずは採用した人を自分から愛す

下岡:人を採用したあとは、その人が組織になじむこと、社員に愛される組織になることが大事ですよね。

端羽:自社愛については、人に愛を求める前に自分が好きにならないといけないと思ってます。自分たちが社員ひとりひとりを大事に思うかだし、これビザスクの自慢できるところですけど、幹部層で採用してから1年以内で辞めた人はホントにひとりもいないんですよね。

若手は育てないといけないし、みんな愛しやすいんですよ。でも、幹部層が途中で入ってくると社内での問題が起きやすいけど、まずこの人たちを愛さないといけない。採用するって決めたんだから自分の仕事としてこの人たちがワークするようにすべきだし、もし何か文句を言っている人がいたら「まだ会社の文化が分からないからしょうがないじゃん」って言って間に入ったりしてます。

まずは自分が相手を愛する。採用した人が活躍できるようにするのは、採用する側が頑張らないといけないと思ってるんですよね。

青柳:深いなあー。当然カルチャーが最初から分かっていて馴染んでいるわけないですもんね。ちなみに具体的にどういう事をやっているんですか?

端羽:新しく入って来た人に不満を持ってないかのアンテナを立てて、もし問題があれば間に入って馴染むように飲み会を設定したりとか、本人に大丈夫だよ、好きだよって言って、せっせと動き回っている。大切なことは採用した人を試さないこと。この人は必ず活躍できる人だって思うこと。そういう風に頑張っている。相手を先に好きになるってのは自社愛を求める前にやらなきゃいけないことかなって思ってます。

下岡:めちゃくちゃ深イイ話ですね。

青柳:では時間も来たので最後に一言ずつお願いします。

スタートアップ業界が日本を変える

端羽:今日は楽しかったなと思ってまして、なぜ楽しかったかというと、クアンドさんみたいにアーリーのフェーズで急成長している会社を見てると、自分たちも負けないくらいに成長しないとなと思いましたし、SmartHRさんはPRもプロダクトもうまいなと刺激を改めて受けました。会社の成長をつくるのは人だと思っていて、ドンドン新しい人に会いたいと思っている。何はともあれ一回話を聞きに来て欲しいと思ってます。今日の3社はフェーズも、業界も、プロダクトも違うけど、色々な会社と話してみると面白いと思うので、是非お話に来てもらえればなと思います。

宮田:僕はスタートアップ業界が好きで、スタートアップ業界が日本を変えると思っているので、Nstockでなくても、クアンドさんではなくても、スタートアップ業界のどこでも選んでくれたら嬉しいなと思ってます。実は私、起業する直前に九州に戻ろうかなと思っていた時期があって、ヌーラボさんの採用ページを見るところまではやりました。そういう人は少なくないんじゃないかなと思ってまして、九州に帰りたいなと思う人がいましたら、東京の会社に勤めながら九州に住むこともできますが、九州発のクアンドさんみたいな会社で集まって働くことも良いと思います。ですので、もし九州で働くことに興味のある方はクアンドさん是非おすすめです。

下岡:今日はアーリーフェーズの僕たちにも非常に為になる話が沢山聞けて嬉しかったです。さらに嬉しいことは、このエッセンスの詰まった面白い記事や動画が我々のPRにも繋がるということで。

端羽:大事、大事(笑)。

下岡:我々がなぜここまで会社のPRに力をいれているかというと、プロダクトの方向性がやっと見え始めて、これはイケるなという感覚が凄く出てきたので、今回このように資金調達をさせて頂いきました。この資金で開発を強化してプロダクトを磨いていき、ユーザーを増やしていきたいなというフェーズにやっとはいれるかなと思います。その時に九州ってまだまだスタートアップは少ないんですけど、かなり心強い投資家の方々に入っていただきましたし、マーケットも凄く面白いと思います。働く先のひとつの候補として是非選んでいただければと思います。転職される方が九州のスタートアップだけど、キャリアは落とさないという状態になることを目指してます。

青柳:これだけ凄いエンジェルが集まったなと今日のイベントを通じても感じましたし、九州という強みもあってスタートアップ界における九州へのUIターンの流れを作れるんではないかなと感じました。ビザスク、Nstock、クアンドは3社とも絶賛採用募集中ですのでご興味のある方は是非ご連絡ください。今日はありがとうございました。


内容盛りだくさんとなった今回の対談には前編・後編に含められなかったこぼれ話もたくさん。

動画で座談会全体を聞いてみたい!読む時間はないけど、ながら聞きはできる!という方はこちら。

下岡が代表をつとめる株式会社クアンドの事業や働き方、資金調達に興味のある方はこちらへ!


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